NFC名刺とQRコードで迷っているなら、目の前の相手にはNFCカードを使い、画面やスライド、印刷物には同じプロフィールアドレスのQRコードを用意してください。どちらも同じウェブページを開きます。たどり着き方が違うだけで、それぞれ相手が苦手な場面で強いのです。
それぞれが実際にしていること
QRコードは、ウェブアドレスを絵にしたものです。1994年に、当時デンソーの一部門だったデンソーウェーブが発表しました。いまのiPhoneなら、カメラアプリの写真モードでコードを枠に入れ、画面下に出るリンクをタップするだけで読めます。Pixelでも、「カメラスキャンの候補」の設定がオンならカメラアプリで同じことができます。
NFCカードは、電池のない小さなチップにウェブアドレスを入れたものです。スマホの背面に近づくと、スマホが一瞬だけチップに電力を送り、アドレスを読み取ります。iPhone XS以降ではこれがバックグラウンドで起き、アプリを開く必要はありません。通知が出て、相手がそれをタップすると、ブラウザでページが開きます。
中身はまったく同じです。違うのは、受け取る側がどれだけ手間をかけるかです。
タップのほうが速い場面
コードを読むには、小さな手順があります。ロックを解除し、カメラを開き、四角を枠に収め、静止し、リンクが出るのを待ってタップする。明るい場所なら数秒です。薄暗い店内や、斜めの角度や、汚れたカードだと、もっとかかります。読みにくいときのAppleの公式のコツは、フラッシュライトをつけることです。
タップはそのすべてを飛ばします。狙う必要も、ピントも、明るさも関係ありません。スマホは電波でチップを読むからです。立ったまま、片手に飲み物や鞄を持った一対一の交換では、この差こそがNFCを選ぶ理由のすべてです。
タップにも弱点はあります。iPhoneのアンテナは中央ではなく上端の近くにあり、厚いケースや金属プレートがあると読めません。詳しくはタップ式の名刺は、どのスマホでも使えるのかに書きました。
QRコードのほうが向いている場面
タップは、カード1枚とスマホ1台、数センチの距離でしか成り立ちません。それ以外はQRコードの出番です。
- 講演の最後のスライド。200台のスマホが同時にアドレスを必要とします。
- ブースの看板、ポスター、サービス案内の印刷物。
- 紙の名刺の裏。紙を保管する人も、あとで最新のプロフィールにたどり着けます。
- ビデオ会議。カードは画面のこちら側、相手のスマホは向こう側です。
- NFCがオフになっている端末や、そもそも搭載していない廉価機。
どれも特殊な場面ではありません。登壇やブース出展をする人なら、同じ週に両方が必要になります。
カメラがタップを止める
Appleの開発者向けドキュメントには、画面が点いていてもiPhoneがNFCタグをバックグラウンドで読まない条件が書かれています。そのひとつが、カメラの使用中です。ほかに、Apple PayのWalletを使っているとき、機内モードのとき、電源を入れてから一度もロックを解除していないときも同じです。
よくある流れはこうです。「名刺をお渡しします」と言うと、相手は気を利かせてQRコードを読むつもりでカメラを開きます。そしてタップしても何も起きません。カメラを閉じてもらい、スマホの上のほうにもう一度当ててください。流れが止まりそうなら、QRコードを見せて、そのまま会話を続けます。
予備の手段に見せずに両方を持つ
カードは、紙の名刺を取り出すのと同じポケットに入れておきます。同じプロフィールアドレスのQRコードは、ひと動作で見せられる場所に置きます。スマホのロック画面、スライドの最後の1枚、紙の名刺の裏。どの経路も同じアドレスにつながっているので、プロフィールを更新すれば全部に一度に反映されます。
AnimaNextのカードにはコードは印刷されておらず、型押しのマークだけです。QRコードはプロフィールのアドレスから作ります。iPhoneを使っているなら、ダッシュボードから、同じプロフィールのQRコードを表示するパスをApple Walletに追加することもできます。
格式のある場で紙の名刺が期待されているなら、これは紙の交換の代わりにはなりません。それがどんな場面かはタップしないほうがいい場面に、対応端末についての短い答えはFAQにあります。