10月30日、CB InsightsがExecutive InterviewsシリーズでAnimaNextのCEOインタビューを公開しました。質問は、私たちが市場をどう定義し、その中でどこに立っているか。冒頭に置かれたのは、次の一文でした。
Most competitors assume the future is fully digital, but some people still value the physical card, and that's why we're giving the physical card as well.
多くの競合は未来が完全にデジタルになると考えています。でも実物のカードを大事にする人はまだいて、だから私たちは実物のカードも届けています。インタビューの全文はCB Insightsにあります。この記事では、いまデジタル名刺を選ぼうとしている人にとって、この一文が何を意味するかを書きます。
相手にひと手間を頼むデジタル名刺
この分野の多くはアプリの中にあります。アプリを開いてQRコードを出し、画面を相手に向ける。相手はカメラを起動してコードを枠に収め、リンクをタップする。ちゃんと動きます。ただ、2秒で終わるはずの交換が、会ったばかりの相手への小さな作業に変わります。
紙の名刺は、そんなことを頼みませんでした。差し出せば、相手は受け取るだけです。デジタル名刺はその部分を残したまま、残りを直すべきだと考えています。残りとは、会ったあとに起きることです。古くなる連絡先、打ち間違えられる名刺、そもそも入力されないまま終わる名刺。
届くもの
AnimaNextは、同じページを開く三つのもので出来ています。
カードはマットブラックで、AnimaNextのマークが型押しされているだけです。ほかには何も印刷していません。中にはNFCチップがあり、短いウェブアドレスが入っています。スマホの背面に触れると、スマホがそのアドレスをブラウザで開きます。充電する電池はなく、どちらの側にもアプリは要りません。
プロフィールは、カードが開くページです。名前、役職、会社、写真、リンクを、スマホで読みやすい一つのレイアウトにまとめています。「連絡先を保存」ボタンを押せば、相手の連絡先アプリにあなたが入ります。内容はいつでも変えられ、これまでに渡したすべてのカードが新しい内容を開きます。
Walletパスは、あなた自身のスマホのApple Walletに入ります。表示されるのは名前とQRコードです。カードを家に忘れたとき、相手のスマホのNFCがオフになっているときは、パスを見せて読み取ってもらいます。
パスだけでなく、カードを残した理由
Walletパスをスマホ同士でかざせるようにできないか、試しました。できません。AppleがNFCパスの通信を認めているのは、駅の改札や決済端末のような認定された読み取り機だけで、初対面の人のスマホはそこに入りません。だからパスにはQRコードを載せ、かざす役目はカードに残しています。
物を手渡すことと、画面を相手に向けることは、しぐさとしても別物です。AnimaNextを作っている日本では、名刺交換はいまも一つの場面として大事にされています。そのことはデジタル名刺が日本で通用するために守るべきことに書きました。カードを手渡すことはその場面になじみます。カードを残した理由の一つはそこにあります。
それぞれが役に立つ場面
対面で、話が先に進む前に連絡先を渡したいときは、カードをかざします。カードが手元にないとき、かざしても読み取れないときは、Walletパスを見せます。プロフィールのアドレスも使えます。口で伝えてもいいし、通話のあとにリンクで送ってもかまいません。
どれを使っても、開くのは同じプロフィールです。初対面の人に渡す前に、プロフィールに載せるべきものを一度見直しておくと安心です。
カードは一度きりの20ドルで、月額はありません。東京から発送し、相手がアプリを入れる必要もありません。